カムについて
金属熱処理加工、高周波焼き入れのご依頼は
埼玉県川口市の博英工業株式会社にお任せください!
本日は、当社が多くのお客様よりご依頼いただいております
「カム」についてご紹介いたします。
カム(cam)とは、回転軸に取り付けることにより、運動の方向を変える機械要素です。
機械要素とは「機械」を分解したときの、パーツの最小単位を指します。
ある機械の一部として使われるものです。
このカムが使われる具体的な例としては、下記がございます。
- 自動車などのガソリンエンジンの排気弁の開閉
- 産業機械
- ミシン
- 遊園地のメリーゴーランド
- 機械式時計
カムの歴史は古く、紀元前3世紀には既に作られていました。
ハンマー(杵)が水車を動力源として、回転するカムにより持ち上げられ
自重により落ちる「穀物を打解する装置」として、実用化されていたそうです。
穀物打解装置としての水車は、イタリアや中国を中心に各地に広く普及していきます。
穀物の打解のほか、石臼を回転させることで製粉機の役割も持ちました。
さらにこの打解装置は、鉱山において鉱石を粉砕する機械としても広く活躍していきます。
日本では奈良時代に当たる7世紀に、カムを用いた精米用水車が中国から伝わったと
考えられています。
平安時代の12世紀前半に書かれたとされる、今昔物語集には
「かんばつの年、高陽親王が水の圧力を応用したからくり人形を造って
田に建てたところ『人々が興じて人形の持つ器に水を汲み入れた』為、かんばつを免れたと」
いう説話があります。
この「からくり」のモーションコントロール装置としても用いられており、江戸時代頃では
座敷からくりとしても有名な「茶運び人形」などにも使われていました。
安土桃山時代の16世紀半ばに、ヨーロッパから伝わった機械式時計にも用いられたと
されており、この時計が日本の技術に大きな影響を与えたとされています。
これらのように、私たちにとって「カム」は大変身近なものなのです。
カムは回転する軸に取り付けられ、軸の回転角度に応じた曲面が作られます。
複雑な動きを、なめらかにする際にも適しています。
他の部品では、代用できないほどに運動特性が良く
同じ運動を繰り返し行うことができ、高速運動にも耐えることができます。
部品数が少ないため、故障も起きにくく
メンテナンスが容易であることも、メリットの1つとも言われています。
他社で断られても博英工業株式会社へ!
日本のカムによる設計、加工技術は
世界のトップレベルに位置するほどだと言われています。
他社に断られてしまったなど、お困りでしたら
是非当社へ、ご相談ください!