高周波焼き入れのあとに行う「焼き戻し」ってどんな作業?
高周波焼き入れ一筋のプロフェッショナル集団と言えば、埼玉県川口市の博英工業だと自負しております。
高品質な金属熱処理加工はお任せください!

高周波焼き入れ
高周波焼き入れは、金属部品の表面だけを短時間で加熱し、その後急冷することで、表面を硬くする熱処理方法です。
これにより、部品の耐摩耗性を高めることができ、ギアやシャフトなど摩擦や負荷のかかる部品に広く活用されています。
この工程だけでも「表面を硬くして長持ちさせる」という目的は達成されます。
しかし、実は製品としての性能をより安定させるために、その後にもう一つ重要な工程が行われています。
それが「焼き戻し」です。
焼き戻し
焼き戻しとは、焼き入れによって硬くなった金属を、再度適切な温度で加熱し、その後ゆっくり冷却する作業のことです。
一見すると「もう一度加熱するなら、元に戻ってしまうのでは?」と思われるかもしれませんが、目的は単純な硬さの回復ではないのです。
焼き入れ直後の金属は、非常に硬い状態になっています。
しかしその反面、内部には大きな負担がかかっており、それはいわば『無理をして硬くなっている状態』です。
そのまま使用すると、衝撃や繰り返しの負荷によって割れやすくなったり、長期使用で破損につながる可能性があります。
焼き戻しでは、この状態を適切に調整するために再度加熱を行います。
加熱温度は焼き入れほど高温ではなく、材料や用途に応じて管理された温度帯で行われます。
この工程によって内部の状態が安定し、硬さと粘り強さのバランスが整えられます。
つまり焼き戻しは、「ただ柔らかくするための工程」ではなく、
「硬さを保ちながら、壊れにくさを加えるための調整工程」といえます。
- 残留応力
- また、金属内部には「残留応力」と呼ばれる見えない力が発生しています。
これは急激な加熱と冷却によって、表面と内部で収縮のタイミングに差が生じることで生まれる内部のストレスです。
この残留応力が大きいままだと、変形や割れの原因となります。
焼き戻しはこの残留応力を和らげ、金属内部の状態を安定させる役割も担っています。
その結果、製品としての信頼性や耐久性が向上します。
- 高周波焼き入れは「硬さを作る工程」
- 焼き戻しは「その硬さを使い続ける状態に整える工程」
このように、
と言えます。
どちらか一方だけではなく、両方が揃うことで初めて、実用的で安定した性能が得られます。
博英工業は創業以来、高周波焼入れに特化し、品質向上に取り組んできました。
これからも、これらの工程を丁寧に行って、皆様のお役に立っていく所存です。







