「焼き入れ」について
博英工業株式会社では、高周波熱処理加工全般を行っております。
「高周波熱処理」というように、熱処理で加工を行っております。
熱処理とは読んで字のごとく「熱を加える作業」を指します。
鋼をはじめとする金属における熱処理が指すものは
加熱・冷却して形を最小限に抑えて性質を向上させる加工技術です。
形を変えることなく性質を向上させる熱処理で可能なのは
「焼入れ」「焼もどし」「焼なまし」「焼ならし」という4つの加工方法があります。
今回はこの「焼き入れ」についてご紹介します。
焼入れとは、鋼の組織の構造が変化するポイントの温度まで加熱し
一定時間置いた後、急激に冷却することを言います。
焼き入れという熱処理を行うのは鋼を硬くすることが目的です。
鋼を硬くすることで強度の向上・耐食性の向上・耐疲労性の向上を図ることが
可能になります。
ちなみに耐食性とは、腐食・錆への耐性のことで、腐食や錆になりにくい製品に
していくということです。
錆びてしまうと鋼の質を低下させてしまい、安全に使用できなくなってしまうからです。
また、耐疲労性とは、繰り返し応力(荷重)がかかっていても破壊する強度が低いことを言います。
この鋼の硬さですが、硬さの程度は鋼に含まれる炭素量で決まります。
炭素量が0.6%程度までは炭素量が多いほど硬度が上がります。
その他、炭素だけでなく、さまざまな合金元素によっても硬さや硬化の深さが変化します。
その変化の度合が高い鋼ほど「焼入れ性がよい」と言われます。
焼入れの温度は高ければ高いほど良いというものではなく、
高すぎるとかえって表面や材質に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、鋼の構造が変化する可能な限り低い温度で管理をして
過剰な温度にならないように管理する必要があります。
焼入れの最後に行う冷却では、主に水冷を用います。
ただ、単純に加熱した鋼材を水中に入れただけでは、品質不良を起こす可能性があります
水中に投入した際に発生する気泡が焼入れのむらを発生させることがあります。
冷却水槽内の攪拌を十分に行わない場合もむらが生じます。
製品の大きさによって冷却速度が変わるので、大きさやどのくらいで冷却できるかの
見極めが必要な工程になります。
当社ではこの「焼き入れ」を60年以上行っており、多くの経験と技術を積んでおります。
高周波焼入れのプロフェッショナルによる安心の高品質製品をお求めの方は
ぜひ博英工業株式会社にご相談くださいませ。
多様な形状に対応 博英工業の高周波焼入れ
埼玉県川口市の博英工業株式会社では、高周波熱処理加工を専門に行っております。
高い技術力と品質管理の徹底により、お客様の多種多様な製品の加工ニーズにお応えいたします。
本日のブログでは、「多様な形状に対応する、当社の高周波焼入れ」について詳しくご紹介します。
博英工業の高周波熱処理技術は、複雑な形状や特殊な要件を持つ部品に対しても対応可能です。
精密なコントロールが求められる加工でも、確実に対応することができます。
- 必要な部分だけを加熱し、変形を最小限に
高周波熱処理の大きな利点の一つに、対象部位のみを局所的に加熱できる点があります。
これにより製品全体の変形を最小限に抑えることができます。特に高精度が求められる部品や大きな変形が許されない製品において、その効果は顕著です。
- 豊富な設備であらゆる製品サイズに対応
博英工業は、様々なサイズや形状の製品に対応できる豊富な設備を完備。
大型から小型まで、多岐にわたる製品を高品質に加工できる体制が整っています。この柔軟性により、お客様の多様な要求に迅速かつ的確に応えることができます。
- 繰り返し品の再現性が高く、品質管理が容易
同じ部品を大量に生産する場合、その品質の一貫性が重要です。
博英工業の高周波熱処理技術は、再現性が非常に高く、同一条件での加工を繰り返すことができます。品質管理が容易になり、製品の信頼性が向上します。
- S45C材でも十分な硬度を実現
S45C材(中炭素鋼)は、機械部品として広く使用されている材料です。
博英工業の高周波熱処理技術によりS45C材でも十分な硬度を得ることが可能に。これにより耐久性や耐摩耗性が向上し、製品の寿命を延ばすことができます。
- 硬化していない部分の後加工が容易
高周波熱処理は、必要な部分だけを選択的に硬化させるため、硬化していない部分の後加工が容易です。
複雑な形状や機能を持つ部品でも、高精度な仕上げ加工が可能になります。
博英工業では、卓越した高周波熱処理技術により、多種多様な形状や材質の製品に対応しています。
高周波焼入れサービスについて、ご質問などございましたらお気軽にご相談ください。
博英工業が手掛ける製品のご紹介
埼玉県川口市にあります博英工業株式会社では、高周波熱処理加工のエキスパートとして、
幅広い産業分野に製品を提供しております。
品質においては、国際規格「ISO 9001」の認証を受け高周波焼入れに特化し、
日々品質向上に取り組んでいます。
本日のブログでは、博英工業が手掛ける製品についてご紹介いたします。
一般的な軸もの
博英工業では、幅広いサイズの軸を対応可能です。
44Φから200Φまでの製品に対して多数の実績を持っております。
細軸には、曲がり0.1mmの指示があるものにも対応し、太軸は約0.3mmまで取り扱います。
軸の耐摩耗性と強度を向上させる仕上がりをご提供いたします。
ギヤ
ギヤはM 0.5から M 32までの幅広いサイズに対応します。
形状によっては変形する必要があるため、一歯焼き入れも行います。
また、スパイラルベベルなどの特殊なギヤにも対応しています。
カム
カムは様々な産業分野で使用されており、外周カム・面カム・溝カム・円筒カムなど、
形状的に非常に難しい品物にも博英工業は対応しております。
高周波熱処理によって、カムの表面硬度を向上させ耐摩耗性を高めます。
印刷部品
印刷部品は精密さが求められる製品の一つです。
博英工業では、カムや歯車の熱処理も行い、これらの部品を精密機械に組み込むための高品質な部品を提供しています。
高周波焼入れにより、印刷部品の寸法安定性と精度を向上させます。
一般機械部品
当社では、多品種少量の製品にも対応しています。
スタッドボルト頭部、コンベアホイル、天井クレーン用車輪ギヤ、紙送りロール、鉄棒、
治具など、さまざまな機械部品に高周波焼入れ技術を提供します。
FCD材
地質調査用スクリュー、治具などのFCD材製品についても、博英工業は高周波焼入れを行っています。
この製品群は耐久性と強度が特に重要であり、博英工業の高品質な熱処理技術によって、要求される性能を実現します。
博英工業株式会社は高周波熱処理の専門家として、幅広い製品に対応し品質と耐久性を重視しています。
お客様の要求に合わせた製品を提供できるため、お気軽にご相談ください。
博英工業が行う高周波焼入れの特徴
埼玉県川口市にある博英工業株式会社は創業以来、高周波焼入れに特化し、品質向上に取り組んできました。
当社の使命は、お客様の満足度向上を実現し、品質にこだわり続けることです。
本日のブログでは、「博英工業が行う高周波焼入れの特徴」についてご紹介したいと思います。
そもそも、高周波焼入れとは?
高周波焼入れとは、鋼部品を改良する特別な方法です。
鋼部品近くに高周波電流を流すことによって、鋼部品内に特別な電流が発生します。
この電流は表面に集中し、その結果 表面が急速に加熱されます。
そして、急冷処理によって表面が硬くなります。
その後、焼戻し処理を行い、耐摩耗性や耐疲労性を向上させることができます。
この技術を駆使して、私たちはお客様のニーズに合わせた最適な焼入れ処理を提供しています。
高周波焼入れ技術
当社の作業者は、熱処理技能士1〜3級を取得しており、鋼の素性に基づいて加熱速度、温度保持時間、冷却方法などを厳密に管理します。
これにより、高品質な焼入れ処理を実現し、鋼部品の耐摩耗性や耐疲労性を向上させます
信頼性の高い非破壊試験技術者による検査体制も整っており、品質を一貫して維持しています。
60年以上の実績と品質
当社は60年以上にわたる実績を持ち、ピン、シャフト、歯車、カム、リング、車輪、板、
レール、刃物、ブロック、クラッチ、治具など、あらゆる種類の鋼部品に対応できます。
また品質に関しましても、作業員の技術に加え、品質システムの国際規格であるISO9001認証を取得しております。
当社の歴史と経験・それに伴なった技術力が、信頼性と高品質の証となっています。
博英工業はお客様のニーズにお応えするため常に技術革新と品質向上に取り組んでいます。
お客様の満足と成果を最優先に考え、最高の技術を提供いたします。
高周波焼入れについてのご依頼やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
高品質と迅速な納期で対応する博英工業の高周波焼入れサービス
埼玉県川口市にて、高周波焼入れを専門に行っている 博英工業のブログ担当スタッフです。
創業以来、 高周波焼入れに特化した企業として信頼されてきました。
本日は、当社の「製品づくりの特徴」についてご紹介したいと思います。
早い対応、短納期
博英工業では、大型部品から小物まで、幅広い形状の製品に迅速に対応します。
また、宅配便を利用した即応の納品も行っています。
お客様のスケジュールに合わせて迅速かつ確実にお届けいたします。
高品質な焼入れ加工
高周波焼入れは、部品の必要な箇所だけを効率的に
加熱することができるため、変形が少なくなります。
さらに、繰り返し品の再現性が高く、品質管理も容易で、
S45C材などでも十分な硬度を得ることができます。
また、焼入れされていない部分の後加工も容易に行う事が可能です。
これらの特徴により、高周波焼入れは他の焼入れ方法に比べて全体のコストを大幅に削減できます。
低価格でありながらも高品質な製品を提供することが可能です。
高品質と迅速な納期を常に追求し、お客様のご要望にお応えすることをお約束いたします。
どんな形状の部品でも、高周波焼入れに関することなら、当社にお任せください。
当社の高周波焼入れサービスが、お客様の製品開発や製造の成功にお役立ていただけることを心より願っています。